佐伯祐三真贋事件年表   ―   できるだけフル画面でご覧下さい
年月
特記事項
備考・関連事項
1992年    
10月 明子氏、菱川氏を通じ朝日晃に周蔵宛の佐伯の葉書を貸し出す。 朝日、毎晩のように電話をしてくる。「この佐伯は絶対本物ですよ」と言う。
1993年
2月 明子氏、東京美術倶楽部に油絵16点、水彩30の鑑定を依頼。  
4月25日 鑑定委員の画商、美術評論家山尾薫明氏らで鑑定し偽作と断定  
1994年
1月 吉園氏遠野市に佐伯作品の寄贈を持ちかける。  
1月06日 武生市に佐伯作品の寄贈を持ちかける。  
2月 吉園氏都城市に佐伯作品の寄贈を持ちかける。 朝日晃氏の「佐伯祐三のパリ」が刊行。
3月 都城市、武生市とも話しが進んでいる事を知る。吉園氏断りのFAXを出す。  
4月27日 武生市長遠野に吉薗氏を訪問。  
6月 遠野市、寄贈を前提に「佐伯美術館」の新設を計画。  
7月09日 遠野市、武生市、吉薗、河北の4者会談。武生市は正式に受け入れを表明。  
8月29日 吉薗氏武生市に佐伯作品38点を寄贈。  
9月 遠野市、市議会で真贋問題が浮上。計画を断念。  
11月25日 修復済みの寄贈作品5点を武生市議会で公開。 富山氏「モンマーニの風景」を「モランの風景」に変更
11月26日 福井新聞に5点の公開に関する記事が掲載。修復家杉浦氏のコメントも掲載。 人の手が加わっていないうぶな状態
12月18日 修復済みの寄贈作品5点を公開。河北氏は真作と判断  
12月25日 毎日新聞、「武生市に寄贈の佐伯作品東京美術倶楽部が鑑定」の記事掲載 絵の具未酸化、画布にテトロン含有
武生市小泉市長、緊急会見実施。「選定委員の意見を尊重する」  
12月26日 毎日新聞、「鑑定の46点すべて偽作」の記事掲載  
東京美術倶楽部の三谷会長、鑑定委員の長谷川徳七、美津島徳三が河北氏と会談 寄贈品を市場に出さないようにする:河北氏
1995年
1月29日 朝日新聞「真贋論争の行方」東美の贋作の根拠3点のうち2点は否定される  
2月06日 読売新聞「さまよえる絵」を特集。三谷氏のテトロン混入の発言を否定。  
2月23日 朝日晃氏ら三人が佐伯作品の資料公開を武生市に要望と福井新聞報道。  
2月27日 武生市、画布の糸質検査結果発表、麻と断定。テトロン説は、崩壊  
4月14日 武生市選定委員会が「作品に一定の価値あり」と確認。  
6月末 吉薗明子氏、大阪の画商に米子書簡のコピーを渡す。  
7月20日 米子書簡のコピーを富山に懇願され送る。吉薗明子氏と吉薗資料に対する悪評が高まる。  
8月07日 武生市の「佐伯美術館」構想が突如暗転。  
8月13日 病床の河北氏の指示で武生市の吉薗資料を引き上げる。  
8月 NHK「クローズアップ現代」で吉薗佐伯を特集。  
9月02日 第三回調査審議会で吉園周蔵氏に関する信憑性が疑わしいと結論。  
9月05日 福井新聞に「佐伯資料すべて返却」掲載。  
9月19日 吉園明子氏落合事務所を訪問。  
9月21日 週刊新潮、吉薗氏に対する誹謗記事掲載。 「黒に近い灰色」で落着した佐伯「真贋騒動」
9月26日 武生市、寄贈絵画の返却を承認。  
10月15日 落合氏、絵画修復家の杉浦勉氏と京都で会見。 佐伯に若書きがないのは不自然。今までの佐伯はアトリエで手が加わっている。
10月15日 田北筆跡鑑定人から祐三、米子の筆跡が真筆と結果でる  
10月20日 前田弁護士、週刊新潮に通知書を送付。  
10月30日 河北氏逝去  
11月12日 福井、中日、東京、産経各紙に「佐伯祐三の絵に加筆故夫人、書簡で告白?」が掲載。  
11月13日 第3会武生市調査審議委員会に「準備室報告書」が提出される。 委員会は、99%贋作と判断。資料が贋作なら吉薗佐伯も贋作とみるべきと結論。
11月23日 週刊新潮、「やっぱり贋作だった武生市の「佐伯祐三」騒動」掲載。  
12月22日 武生市から祐三の絵画38点返却。  
12月末 名古屋の小塚鑑定人から米子書簡が真筆であるとの速報結果がでる  
1996年
1月04日 共同通信より、米子書簡の全文を公開。 米子加筆、創作が明らかになる
2月22日 武生市小島市長公室長、杉本準備室長が上京し、落合事務書を来訪して「準備室報告書」を渡す。 芸術新潮の取材記者が落合事務所を訪問。未公開の周蔵手記や武生市から戻った「モンマニーの風景」を見せる。
3月   芸術新潮4月号発売。「佐伯祐三新発見の明暗」で吉薗コレクションを「こんな佐伯があるものか」と紹介。
4月12日 武生市長名にて「準備室報告書」が正式に落合事務所に送付される。  
4月19日 落合氏、武生市長に「準備室報告書」に対する反論書を送付。 「準備室報告書」を公表する場合に市側、吉薗側で共同で発表する事依頼。
6月28日 武生市が市役所の市議会議室で「準備室報告書」を発表し、その後隣の生涯学習センターで落合氏が「反駁報告書」を発表。 朝日、読売、産経、福井各紙、NHK、福井放送、福井テレビが取材。
  福井テレビで「今回、落合さんによって、論理的に本物であることを証明されたことは大きな意義があります」と放送される。  
1997年
5月30日 落合氏『天才画家「佐伯祐三」真贋事件の真実』を刊行。  
1998年
3月25日   朝日晃氏、野見山暁治氏の「佐伯祐三のパリ」が刊行。


佐伯に戻る

(Since 2000/06/03)